志望校リストの作成
志望校リストに色々な条件を書き出すと「ここがいいなぁ」と思う学校が何校か浮かび上がる。
その中から、受験日や過去問の相性でまた絞り込む、という形で、何度もリストを作り直した。
一番条件が良かった学校は、電車で15分ほどの活発な印象の学校だった。
合格の難易度は高かったが、他の条件は全て整っているので、親の私があきらめきれなかった。


チャレンジ校に平日に行ってみる
せっかく近いんだから行ってみよう。
電車の混雑具合なども知りたいし、普段の生徒の様子も見てみたい。学校の振替休日に行ってみた。
生徒が乗りそうな時間に合わせて娘と電車に乗った。ちょっと遅れたけど、ギリギリ間に合うんじゃないかなぁ。
各駅停車でもそのまま15分乗れば着くが、途中で急行電車に乗り換えると5分ほど短縮できる。
乗り換えよう!と、乗っていた各駅の電車を降りたら、ホームはすごい人。
電車が到着すると、それまでぎゅうぎゅうだった電車に、さらに乗り込む人でごった返し。とてもその中に入る気がしない。
こんな中に中学生が入って通うのはキツすぎる。もし通うことになっても、各駅停車でゆっくり行こうね、と娘に話す。
結局、乗り換えようとした電車は見送った。
さっき乗ってきた電車の1本後の各駅停車の電車で、学校の最寄り駅までガタゴト。
そんなこんなで登校時間を大きく過ぎてしまい、駅には生徒が誰もいなかった。
学校まで歩いて行く途中にも誰もいない。生徒たちはみんな教室に入ってしまった後だった。
せっかく来たのに誰もいないねぇ・・。
しょぼーんと娘がうなだれた時、ワイワイと明るい声。
校舎からちょっと離れた運動場の方から体操着の生徒が歩いてくるところだった。
平日なのに学校の横に立っている娘は、ザ・受験生!という感じだっただろう。
でも、じろじろ見ることもなく談笑しながら通り過ぎて行った。
ダメかと思った目的がちょっとだけ果たせて、救われた気分。この学校がいいなぁと思いつつ家に帰った。

泣ける学校
もう一つ、とっても気になる学校があった。
偏差値的には安心圏内にあり、過去問も解けている。
通いやすい立地で、なんといっても説明会の印象がダントツに良かった。
先生の話を聞いているだけで泣けてくる。生徒に対する愛情が溢れている感じがした。
あまりにも感動したので、後日友人も連れてまた説明会に行った。
友人も泣いていた。
この学校、絶対いい!
ダンナにもわかって欲しくて、その次の説明会にはダンナも連れて行った。
私が気に入ったワケは十分に伝わった。ここが第1志望でもいいぐらいだよなぁ。
娘ももちろん説明会に連れて行った。
校舎案内の時に、校外活動の話をしてくれた生徒がいた。
素直そうな女の子。ちょっとはにかみながら説明をしてくれる生徒を目の当たりにして、
娘も「いい学校!」と思ったらしい。

欲や見栄で志望校が選ばれる
でも親の欲や見栄があった。娘のほうにも「少しはチャレンジしたい」という気持ちがあった。
もうちょっと偏差値的に上で、ここがいい!という学校はないのだろうか。
通学時間に見に行った学校はチャレンジ過ぎるし・・
偏差値だけで選ぶと、中間にあるのはこのあたり・・と数校抜き出して、また悩む。
条件を絞って考え抜いて、ようやく1校浮かび上がった。
とりあえず、これを第2志望校にしておこう。
気に入っていたチャレンジ校は第1志望のまま置いておき、偏差値と条件だけで選び出した学校を第2志望にして、塾との面談に備えた。ずっと気に入っていた「泣ける学校」は、第3志望校にも入れなかった。
偏差値の並びだけを気にしていたせいである。
偏差値なんか!と、受験がとっくに終わった今になれば思うが、当時は潔く取り払うのが難しかった。
どこのレベルの学校に受かるかを競う他人の目も気になる。しばらくは葛藤が続いた。

受験校は娘が賢明な判断で決定
最終的に、娘が「ここ!」と言った学校が第1志望校になった。
第2志望校として私が偏差値で選んでいた学校だった。
チャレンジ校は受けなかった。
「泣ける学校」が第2志望校になった。
あとで娘が言った
「勉強も運動もなんでも出来て優秀!って感じの子ばっかりの学校は怖かったんだよ。
その点、自分が混じってもやっていけそうに思える学校は安心だった。」
どうしても偏差値が上の学校がよく思えて、そこに到達出来たらいいと思ってしまう。
でも、当人が本当に楽しいと思える学校でなくては。
実際は1月校も受けたし、当日出願できる別の学校も受けられるように準備しておいたが、この2校に賭けた。
万が一、第1志望校がダメだった場合でも、第2志望校に受かっていればそこに行く。
納得できる受験校選びが出来た、と思えるようになっていた。
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