塾に間に合わない
6年。最高学年となったら、委員会やクラブ、行事の準備などで、学校から帰る時間が遅くなった。
塾の授業が始まるのは16時40分。16時半には着きたいが、それが難しい日が多くなった。
バスの時間も考えないといけない。どうしようもない時はダンナが車を出した。
とにかく学校から帰った時の機嫌がすこぶる悪い。
焦って汗だくで走って帰った日なんて、塾に遅れるのがイヤで半泣きになっている。

塾よりも今は学芸会だろう!
10月のある時、学芸会の練習が延びた。
担任の先生は中学受験に全く理解のない人物。学校をおろそかにして、塾優先ではダメだと言う。
そんな先生なので、誰かがそろそろ帰ってもいいかと言った時に叱ったらしい。
塾よりも今は学芸会だろう!
セリフの多い役をやりたがらなかったり、明らかにやる気の低い生徒に先生がそういうのはもっともな話。
だが、クラスの4分の1ほどが受験組。
うちの娘も祈るような気持ちで、帰っていいと言われる時を待っていたら、
クラスの保護者代表ともいうべきお母さんが現れて言ったのだとか。
「先生には納得いかないかもしれません。でも、この子たちにとって、この時期は真剣勝負。
塾に行って、宿題して、毎日こんな小さな体で頑張っているんです。
学芸会だって、本番になれば、ちゃんと自分の役割を果たすはず。どうか塾に行かせてあげてくれませんか。」
先生はその迫力に押されて、塾や習い事のある生徒は帰ってもいいと言ってくれたらしい。

話した内容は、そのお母さんから直に聞いた。毎日のように電話をしている仲なのだ。
「この大事な時期にたまったもんじゃないわよ!」と憤慨している。
昨日遅く帰って来たから、今日も同じように残されているのだろうと思って学校に行ってみたら、やはり残されていた。「我慢できずに言っちゃった!」と笑っていた。
先生の言葉に従う余裕はない
こうして学校の行事を後回しにするやり方には賛否両論あると思う。
ただ、今の学校での生活よりも、未来の自分のために睡眠時間を削って頑張っている子供たち。
良い子の顔をして先生の言葉に従う余裕なんてとっくに無くなっている。
受験のその年ぐらい多めに見てくれと思ってしまうのは、受験生の親だからだろう。
つい学校を悪者にしてしまうが・・。
色々と難しい。
大多数が受験する学校には、こんな問題はないのだろうか。
次の記事へ >> 志望校選びは欲との闘い。気に入った学校も偏差値が下なら外す親
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