よく当たると評判の成田の母
20代初めの頃、よく当たるという占い師にみてもらったことがある。
初詣の人で賑わう成田山新勝寺。
土産物屋を抜けたあたりにいた「小林桂胡」という先生だった。
「成田の母」と呼ばれて有名な人だった、というのは、さっきネットで調べるまで知らなかった。
いくつか建物が並んでいる中の一番右側。「小林」という名前だ、と友達が言っていたので、多分その人だろう。
友達は占いが好きで、初詣に成田山に行くなら絶対その人に占ってもらわないと！と力を込めた。
かなり前の話なため、間違えて覚えていることもあるかもしれないが、思い出せることを書いてみる。
あんたは長生きするわー
結構並んだ後に、その部屋に入った。一人で入るのではなく、何人かで入った。他の人を占っているのが聞こえてしまう。他人は、聞こえてもあまり問題は無いかもしれないが、友人に聞かれるのは恥ずかしいと思ったのは覚えている。
生年月日と名前を紙に書いたものを渡すと占いが始まる。
小林先生はしばらく何やらやっていたが、顔を上げると「あんたは長生きするわー」と少し大きな声で言った。
感嘆したような口調だったので、思わず笑ってしまった。
長生きするのは良いことだが、どんだけ生きるんだよ、私。
結婚も出来そうだ
「結婚は？」と私が聞いた気がする。
気になるのはもっぱらそれ。まだ相手もいない私は結婚できるのか。
手相をみて「う～ん・・・」とうなり、「にじゅう・・・はち・く・・う～ん。遅い」と小林さん。
結婚できないとは言わなかったから結婚はできると思うけど、晩婚なんだな、と捉えた。
続いて「子供は2人！優秀な子供が2人！」と言ってくれた。
おお！やっぱり結婚出来るんじゃないかー！優秀、というのも嬉しかった。そうかそうか。
お金にも困らない
良いことを言ってもらえたので機嫌が良くなった私に、最後に「お金にも困らない」と付け加えてくれた。
すごいじゃないかー！いい人生になりそうだ！
優秀な子供に恵まれて、お金にも困らず、しかも長生きできる。
一緒に行った友達が何を言われたのか覚えていないが、あまり良いことは言われなかった印象だった。帰り道、私だけが浮かれていたように思う。
占いは当たりだった？私の人生のその後
晩婚で子供2人、お金に困っている
やはり晩婚だった。
子供は2人。それも当たっていた。
しかし・・・優秀かと言われたら「う～ん」と言うしかない。
親バカの目で見れば優秀ないい子だが、世間一般の認識からすれば「普通」である。
そして「お金に困らない」
これはかなり違うと思う。お金は無い。
義母の家が売れて、かろうじて生き延びている。
お金に困らないハズじゃなかったのかー？！と何度嘆いたことだろう。
そして「長生き」
こればかりはわからないが、今のところ健康である。
良いことを言われた占いだけ信じる
占いは「良い場合は信じる」でいいと思う。私の場合は良いことばかり言ってもらえたので、それを励みに生きてきたところがある。
子供がなかなか授からない時に「子供は2人」がどれだけ効いたか。
お金がなくて苦しかった時にも、どこかで「きっと大丈夫！いつか抜け出せる」と思える自分がいた。
あの時、占ってもらったことが、その後の人生に大きな影響を与えているのだ。
ところで「成田の母」である小林先生はずいぶん前に亡くなられて、孫の宇井胡扇先生が継いだのだとか。
現在の宇井胡扇先生についてはわからない。
小林先生と同じように活躍されているといいなぁと思っている。
今とても会いたい占い師ドクターシン
今、とっても会いたい占い師がいる。
一度、川崎大師で占ってもらった「Dr.シン先生」
不動門のあたりに行列が出来ていたので、好奇心で立ち寄った。
超短時間に占ってくれた言葉の威力に感動！
また占ってもらいたいが、いつもいるわけではないのが残念。
占ってもらえたのは数年前の1月4日の昼過ぎ。
500円払って、スキャナーに手のひらをかざすと、コンピューター手相占いの紙が出力される。
でも、そばに立っているおじさん（この人がDr.シンらしい）も占ってくれる。手を見せると、瞬時に手相を読み取ってくれるのだ。
これが、当たっているのか当たっていないのか、頭が追いつけないぐらいに早くしゃべる。
しかも、あっという間の時間。1分喋ったかどうか、というぐらい。
瞬時に覚えないと忘れちゃいそう。
早口を聞き逃さないように集中していると、Dr.シンの口からワーッと出てくる言葉が自分のアンテナに引っかかる。
ここで「当たってる！」と感激するのである。
ドクターシンの言葉でハッピーに
じっくり時間をかけてみてもらいたいが、500円なので文句も言えない。
早口で語ってくれた言葉の中に自分が欲しい言葉があると、その嬉しさで全てオッケー！という気分になってしまう。
ハッピーな気持ちになれるのだ。
コンピューターの手相診断の紙をもらって終わりだが、この紙に書いてあるのは当たっているような違うような・・・と微妙な感じ。
これはあくまでもオマケで、肝心なのはDr.シンの口から出てくる言葉なのだと思う。
最近は忙しくてお正月に川崎大師に行けない～！全然会えない～！
普段は全国のあちこちを回っているらしい。
上野の不忍池弁天堂（5月）や、早稲田大学そばの穴八幡宮（年末）に来てくれる時があるとか。
「成田の母」のように、後押ししてくれる言葉が欲しいのかもしれない。
いいことばかりを言ってもらえるわけではない。でも「占いは良いことだけを信じる」でいい。
成田の母からもらった言葉にずっと励まされていた私は、その経験から本気でそう思っている。
↓ ようやく会えた～！ ↓
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