義母が住んでいる家を売って、マンションで同居を始めた。思い立ってから売却や引越しが全て済むまで半年。
大変だったが、今思えば割とスムーズだったのかもしれない。
不動産売却の流れ(我が家版)
更地にして引渡すパターン
媒介契約を結ぶ
売り出し価格を設定
売却活動を開始
購入希望者現る
荷物の片付け
引越し手続き
印鑑証明・住民票の取得
測量作業
不用品の処分
電気・ガス・水道の停止
不用品の処分
建物滅失登記
残代金の受領
所有権移転手続き
引継ぎ書類の引渡し
精算金の受領(固都税など)
確定測量図の手交
各種書類を用意
税理士に依頼
税金の支払い
不動産案内がやたらに来る
家を売ろうと思った2年前、義父が亡くなったので、それまで義父の名義だった家をダンナ名義に変えた。
所有権が移ったことが、どこから伝わるのか知らないが、しばらくすると不動産会社からのダイレクトメールが続々と届くようになった。家を売りませんか、という内容のものばかり。
売るつもりはなかった。義母がまだ住んでいる。
一人暮らしは可哀想だが、元気なうちは同居でストレスを溜める必要もないだろうと、同居も先送りにしていた。
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そのうち足腰が弱ってきた義母が、階段の上り下りの辛さを訴えるようになった。
買い物をしてきても、その荷物を2階のリビングダイニングまで運ぶことが出来ない。
掃除も辛いと言うので、休みの土曜日に私が行って、掃除機をかけるようになった。
今度は夜が心細いと言い出した。ダンナがたまに義母の家で寝泊りをするようになった。
さすがにこれは同居をするしかないか。
でも同居には困難な家だった。(他の記事で愚痴り中)
娘たちの学費もあり、出費が多い家計を考えると、家を修理するのも困難。
どうしたらいいかと、ダンナと何度も話をした。
家を売り、みんなで住める部屋を借りたらどうか。
年老いても賃貸に住み続けるリスクを承知の上で、売却に踏み切ることにした。
不動産会社を決定
比べるつもりが1社で決定
大量に届いているダイレクトメールの中から、どこか電話をしようということに。
ダンナがまず手にとったのは、一番上にあったダイレクトメール。
大手不動産販売会社だった。
ダンナが電話をすると、翌日には話を聞きに来てくれるとのこと。
一社だけで決めるのも怖いので他にも電話をしようとしたが、ダンナはとりあえず明日聞いてからでいいと消極的。
夕方たまたま友人と話をしていたら、知り合いが大手不動産会社に勤めているらしい!
ものすごく良いヤツなんだよ。絶対気に入ってくれると思う!と言うので、連絡先をメモった。
翌日、不動産販売会社の営業マンがやってきた。
ハキハキして明るく、可愛い感じの男性。
あれこれ話をしたが、私は友人に言われた他の不動産会社の人のことが気になって仕方がない。
友人のお墨付きの人なのだ。そっちにお願いしたほうがいいんじゃないか。
そのうち、その営業マンが言った。
「他にもどこかお話している会社はありますか?」
うう。来たか!「実は・・」と友人に紹介された話をしてみた。
すると、これは私の思い過ごしなのかもしれないが、営業マンの顔がみるみる曇る。
そしてその後に私の顔を見て力強い声で言った。
「他にもお話をされるのは構いません。
いくつもの会社と比べるのはお客様の自由ですので。
ただ、私はどこにも負けない自信があります。
絶対にどこよりも良い条件で、こちらの家を売ってみせます!」
これは困ったと思った。
情に流されそうなぐらい必死な顔。
現にダンナはもう、その営業マンに向かって言っていた。
「いや!他はもういいですよ。あなたにお願いします!」
こうして私は友人に謝ることになった。少し納得いかないまま。
売り出し価格を設定
営業マンは、周辺の売却事例をいくつも収集してくれた。
相場や売り出し時期などを見ながら売り出し価格を設定するのだが、このところ価格が高めらしい。
すぐ隣も売れて戸建て住宅が建ったばかり。
義母の家の周辺はこのところ売却ラッシュなのだ。
「少し強気に出ても大丈夫だと思います」と言ってくれた。
晴れて成約!
営業マンのやる気は本当だったようで、購入希望者が早くから現れた。
「いくつかお話がある中で、一番条件の良いところに決めるので、しばらくお待ちください」
こまめにダンナに報告してくれていたらしい。
私は仕事で日中は家にいないが、ダンナは在宅業務なので、電話を受けるのも訪問を受けるのもOK。
こういう時はなにかと便利なのである。
こうしてアパートの建築、企画、販売をしている会社に買い取ってもらうことに決定した。
今後のスケジュールを決めることになった。
家が売れたからには、新居を決めて引っ越さないといけない。
荷物も片付けないと。
遠くから親戚が来て、義母のタンス一式を引き取って行ってくれた。
数少ない休日は、新居探しと不用品の片付けでまたたく間に過ぎた。(他で愚痴り中)
2軒分の引越し
それまで私とダンナと娘たちの4人で住んでいた国道沿いにあるマンションを引き払った。
騒音が酷かったが、なぜか好きな家。
本当はもう少し住んでいるつもりだったのに・・。
まずは私たち家族が引越し、翌週に義母が引越した。
引越し業者はどちらも同じ。2軒分ということで3社見積もりを取った結果がこれ
A社 ¥108,000
B社 ¥209,628
C社 ¥283,300
ずいぶん開きがあるものだと思う。
A社はネットで評判が良かったところ。B社は大手。
C社は、国道沿いの家に引っ越した時に利用し、とても良かったところ。
今回もそこにお願いするつもりでいたが、見積もり額を並べてしまうと、やはりC社の選択はない。
一番安いA社に決めた。安くて大丈夫かと心配をしたが、終わってみれば大満足の業者だった。(他の記事でも絶賛中)
引越し後も荷物の片付け
義母が新居に越した後は、本格的にゴミ出し。
消火器やリサイクル品を所定の場所に運んだり、粗大ゴミを区内の処分場に持ち込んだり。
新居に越してからは、電車で行って家中のゴミを袋に詰めまくった。
少しでも分別して区のゴミとして捨てたい。
回収業者に支払う金額を減らしたい、その一心だった。
しかし力尽きた。
もう何をする気力もないほど疲れきったので、あとはなんとかしてくれーと回収業者に頼んだ。
この回収業者、今思うとボッタクリだったかもしれない。
でももう終わったこと。
ちゃんとゴミは捨てるべきところに捨てておいてくれればそれでいい。
ようやく全てが終わった!
こうして売却が終わった。
そうそう。税金が残っていた。
これは不動産販売会社が紹介してくれた税理士さんがやってくれた。
もともと事務所だったせいで事務所と思われてしまうかと思い、事前に中の状態の説明図を書いて渡しておいた。
事務所として使っていると、特別控除の3000万円を適用されなくなってしまうのだ。
税理士さんは、ちゃんと理解し適正な書類を作成してくれた。
おかげで、高く売れたのにも関わらず、目を剥くほどの税金は取られずに済んだ。
回収業者への不信感と、そこに委ねてしまった愛着ある品々への心残り以外は上出来の売却となった。
・・・でも義母には辛い毎日の始まり。老いて住まいを移るのは避けた方がいい。もう後戻りできないけど。
家を売ることにした理由は?
>>都内の持ち家を売ることに!この決断が吉か凶かは神のみぞ知る!
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