家具納品の出張。豪華な食事に大浴場に記念撮影。まるで社員旅行

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数日かけての納品

家具メーカーで働いていた頃の話。
ホテル・保養所・ゴルフ場のクラブハウスなど、出張がらみになる物件の納品が好きだった。
図面やプレゼンボードと格闘し、打ち合わせを何回も続けた結果がカタチになる時。

大規模な物件の場合は、数日かけて納品をすることも多い。
造作家具は、特に細かな調整を必要とする。現地で現場監督と打ち合わせの結果、変更になる点もある。電気工事など他の職種の人たちとの連携で、予定通りに行かないこともある。大勢で行っても、納品には時間がかかるのだ。

納品となると、普段は離れている部署の人たちや、いつもお世話になっている家具工場の人、部品メーカーの人などが一斉に現地に集まる。新幹線や飛行機などで各々バラバラに来ても宿泊先は同じだったりする。

宿泊先で夕飯を用意しない場合は、どこに食べに行くか、どこで飲もうかで盛り上がる。
ワイワイしながら初めて行ったお店で、その土地特有の美味しいものに出会えたりする。

翌日、宿泊先から車に分乗して現場に出掛ける。日中は一生懸命働き、また車で宿泊先に戻る。
旅行に行きつつ仕事をしている感覚だった。

リゾートホテルの納品はテンションMAX

新規オープンした超大型リゾートホテルの納品の時は、いつにも増して大勢が現地入りした。
プランニングに関わった私たちだけでなく、設置要員として男性社員も大勢。なぜか普段現地に来ることのない役員たちもゾロゾロ。
みんなで現地に近い宿に泊まって搬入に備えた。名産品がふんだんに盛られた高級な料理を大広間で堪能し、大きな露天風呂でのんびり。完全に社員旅行状態。

翌朝はみんな早起きをして、朝から納品先のホテルで搬入を開始した。
大きなトラックで届いた家具を運び入れ、梱包を解き組み立てる。私はダンボールをまとめたり、写真を撮ったり。

ちゃんと考えてプランニングしたはずが、届いてみたらちょっと寸法が変だったり、その場で調節することは少なくない。
必要な道具が入っていなかった!買いに行かなきゃ!など、現場では色々なハプニングがある。
家具を設置していたおじさんがぎっくり腰になってしまったこともあった。
そういう時こそ大勢で現地入りしている強み。みんなで協力して無事おさまった。

ある程度形になってくると少し余裕ができる。他のエリアを見て回り、よその仕事に感心したり。
納品を終えて宿泊していた宿に戻る時には、みんなで大型ホテルを背景に記念撮影。ただ楽しいだけの行事になっていた。
役員に至っては、朝から観光地を回っている。仕事に来たわけではないことは明らか。
そんな楽しさのおかげで、遠くの物件が来ると「よし!がんばろう」とモチベーションが上がったものだった。

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出張の移動は失敗も緊張も!

ただ、いろいろな失敗もある。
ある時、新幹線で早くから出掛けるというのに寝坊をしてしまった。
指定席の時間に間に合わない!地下鉄を利用していたので、大手町から東京駅まで必死に走った。
もうギリギリ!!新幹線がホームに入っていた。
車両番号の確認などをしている暇はない。とりあえず飛び乗った。乗り込んでから、何号車なのかを確認して車内を移動。

あった!と思って席を見ると、向かい合わせにして6人で座るようにして、みんなで談笑中。
私が座る席は、その真ん中で、しかも両隣りは役員!!

遅くなりましたとヘコヘコしながら席に着いた。
「今日は来ないのかと思ったよー」とみんなに口々に言われ、汗を拭き拭き身を縮めて下車までの時間を過ごした。
空いているんだから、もっと離して席をとってくれれば良かったのに~と思いつつ。

やはりギリギリに近い状態で新幹線に乗った時の失敗談。
新幹線の改札口を入ろうとしたところで、急に強い横風が吹いて、手に持った乗車券が飛んでしまった。
慌てて探したが見つからない。駅員さんに聞きたくても手の空いていそうな人がいない。
時間が迫る・・・!仕方なく自腹で乗車券を買って乗った。

この他にも自腹で払うハメになったことと、遅刻ネタは多い。
車に何人もで乗り込んで遠出をした時に、冷たい飲み物の飲みすぎで腹を壊し、車中ずっと脂汗だったり。

そんな風にいろいろあっても仕事は楽しく、恵まれていると感謝つつ過ごせたのだった。

次の記事へ >> 切羽詰まった時に呼ばれて手伝った仕事。面白さを知る機会に!

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