数年前まで、国道沿いに建つマンションに住んでいた。
まだ検討している段階なら「幹線道路沿いには住まないで」とお伝えしたい。
賃貸住宅の場合は簡単に引っ越せるが、家を建てたり、マンションを買ってしまったら後戻りができない。
幹線道路沿いという認識を持った下見が大事
安易に決めた我が家
国道沿いに建つマンションの2階に4年間住んでいた。
この賃貸物件に決める際の条件にしたのは「安い・駅近・3LDK」の3つと「義母の家から近い」ということ。
義母の家は、ダンナの仕事場でもあり、離れてしまうわけにはいかなかった。
いずれは義母の住む家に同居しないといけない。状況によっては2~3年で出なきゃいけなくなる。
だから「仮住まい」のような気持ちがあったのかもしれない。
念入りに情報集めもせず、簡単な下見をしただけ。窓を開けたり、ベランダに出たりもしなかった。
そもそも、幹線道路沿いの家だという認識が無かったのだ。
下見の時は、タイミングの関係なのか、気になるような騒音がなかった。
間取り図から想像したよりもずっと広く、陽当りも良い。
予算内の家賃で駅から2分!しかも角部屋!
迷わずそこに決めた。
入居して気づくデメリット
入居するなり、騒音が凄まじいことに気づいた。テレビの音も聞こえない。
少し涼しくなってくる9月中旬だったが、窓から風を入れるのは不可能になった。
今までよりも音量を上げないとテレビが観れなくなったし、排気ガスのせいなのか、鼻が始終ムズムズ。
半年住んでいるうちに長女は気管支喘息になってしまった。
排気ガスや騒音への対策
それなりに性能の良い空気清浄機を設置。
気管支喘息になってしまった娘の部屋は特に良いものを置いた。
窓は掃除の時と、ベランダに出る時以外は開けなかった。
洗濯物は室内に干したかったが、ベランダが無駄に広かったので、つい嬉しくて外に干していた。
ただ、洗濯物は早めに取り込むようにした。
ベランダ栽培は諦めた。(いちごを植えたけど実を食べる気にならなかった)
道路沿いの窓は、分厚い防音カーテンを掛けた。
念押しで、内側にはレースカーテンの代わりに、これまた分厚いドレープカーテンを掛けた。
サッシの隙間はスポンジ状のテープを貼って塞いだ。
防音カーテン
用途としては「防音」だけで良かったのだが、遮光・断熱効果も含んだカーテンしか見つからず、それを購入。
厚くてずっしりしたカーテンのほうが音も通さないので、遮光なのは考えてみたら当然なのだが。
カーテンを閉めると部屋が暗くなってしまうのが悲しかった。
↓引っ越した今も使っている当時のカーテン
このカーテン、遮光はスゴイが、防音効果は「すごく効果があった!」というほどではなく・・。
あれ?こんなもん?と思ったので、
「どうせ部屋が暗くなってしまうのなら」と、内側にも厚手のドレープカーテンを掛けた。
陽の差す昼間でも、レースのカーテンだけで過ごせるはずもなかったし。
ついでにサッシにはすきまテープも貼った。
それでようやく外の騒音は少し軽減した。
外側のカーテンを変えた程度では太刀打ちできないぐらいの騒音であり、建物の構造だったのかもしれない。
今の窓に内窓をプラスするなど、本格的な防音対策をとることが出来るのなら、そちらをおすすめしたい。
内窓「インプラス」
窓が腰高だとしても、カーテンは床まで付く長さにしたほうがいいよ。
「大きく窓を覆う」のが大事!
そうじゃないと、カーテンと窓の隙間から音が漏れてきちゃうからね。
すきまテープ
ウチはホームセンターに売っていた「スポンジのようなものが付いたすきまテープ」を使った。
少し音が軽減された気がするが、ドレープカーテンをつける際に一緒に貼ったため、カーテンの効果なのか、すきまテープの効果なのかは不明。
今はすきまテープの種類も増えたようなので、性能もUPしているかも。
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そんな我が家のメリット
良いところも結構あった |
■バス停、スーパー、コンビニ等が近い。
■騒音が酷いので、うるさくしてもかき消される。
(下の階は駐車場だったので、下の階への配慮も不要)
↑これがお気に入りポイント
■広いベランダからの眺めが最高。車の流れを見ていると楽しい。
■正月は箱根駅伝の選手を間近で応援出来る。(国道を走る選手が目の前)
デメリットの多い国道沿いのマンションなのに、なぜか愛着を感じていた。
大きい声でケンカをしても、夜に思い立って家具の配置を変えても、外の騒音のほうが大きいことで、さほど悪びれることなくいられる。
私たち家族にとっては、義母と同居をする前の「好き放題できる最後の期間」だったので、多少うるさくしてもOK!という環境が嬉しかったのだ。
(実際はご近所迷惑だったかも!申し訳ない)
短期間だから、こんな呑気な事を言えるのであり、ずっと長く住んでいたら印象も変わったのかもしれない。
今住んでいる環境と比べれば、 住むのは空気がキレイで静かな街!!という結論になってしまうけど・・・。
気管支喘息を発症した長女は、のどかで環境の良いアパートで一人暮らしを始めたら、ほとんど症状が出ないぐらいに回復。穏やかに過ごせている。
毎日過ごす場所は、慎重に選ばないといけない。安い!と飛びついて、娘を病気にしてしまった。短期間だからといっても、生活の場は重要なのだ。
幹線道路沿いに住むリスク
我が家の場合は「短期間」ということで我慢できたが、ずっと住むこと、ましてや賃貸ではなく購入する、というカタチで幹線道路沿いに住むのはやめたほうがいい。とある研究では、幹線道路沿いに居住で認知症リスク高まる、という結果も出ているらしい。
カナダで実施された大規模調査で、幹線道路の近くに住むと認知症のリスクが高まるとの結果が出た。
主要な道路から50メートル以内に住む人が認知症を発症したケースで、その約1割は、交通量の多さが原因になっていると、研究は示唆している。
幹線道路沿いに居住で認知症リスク高まる=調査 - BBCニュースカナダで実施された大規模調査で、幹線道路沿いに住むと認知症のリスクが高まるとの結果が出た。研究結果は英医学誌「...
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