就職が決まりドキドキしていた初々しい頃の話。

新入社員の顔合わせ。でも覚えきれない。
入社前の2月。顔合わせがあった。
何十人もいっぺんに覚えられるワケがない。
配属先が決まったら、一緒になった人だけ覚えればいいや。
短時間で終わった顔合わせは、特にどうということもなく終わった。

卒業旅行。おしゃれレストラン発見。
最後の春休みは友人と4人で京都~神戸を旅行した。
神戸の異人館通りを歩いて駅に戻る途中、おしゃれなレストランを発見。
目立たない構えだが、何か惹かれる。
「長靴をはいたネコ」 という名の店だった。

入ってみると、大きな丸テーブルが空いている。
奥に女の子のグループがいて、楽しそうに笑っていた。
体を包みこむような椅子も、食事が並んでもゆとりある丸テーブルもいい。
食事も美味しくて、大満足で店をあとにした。

そして入社式。
本社に配属が決まった女の子の中の一人が私の前にやって来た。
「神戸に旅行していなかった?」
いきなり聞く。
「へっ??」
「見かけたから、もしかしたらそうかなと思って。
長靴をはいたネコ・・行かなかった?」
「えーっ!!!」
スゴイです。
神戸の小さな店で、春から同じ会社で働く東京の人間が会う確率って!!
でも、私が一番驚いたのは、
そんな場所で私を見て、それが入社が一緒のこの私だと気づいたということ。
そんなに目立つタイプじゃないんだけれどなあ・・・??
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