切羽詰まった時に呼ばれて手伝った仕事。面白さを知る機会に!

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のんびりモード、たまに残業

家具メーカーに入った頃は販促物の作成が主な仕事だった。扱っているブランドのロゴが入った販促物を作って、デパートや家具店の販売コーナーに置く。
その販売コーナーのレイアウトを考えたり、営業マンがセッティングで行く時に一緒に行き、家具の見栄えを良くする手伝いをしたりした。

この頃はのんびりしていて、セッティングが終わると遅いお昼ご飯を食べ、帰社するとまもなく退社時間。いつものみんなで飲みに繰り出す、といった感じ。
昼食時に、刺身皿にてんこ盛りの大食いカレーを完食して、営業マン2人に驚かれたのもこの頃。
個人のお客様の家に合わせて、自分のところの家具を配置するプレゼンボードを作ったり。激務だった家具店時代に比べてのどかな日々を過ごした。

ただこれも長く続かなかった。
自分の部署は平和そのものだったのに、激務の別の部署から応援を頼まれることが多くなった。

今と違ってメールではない。FAXが流れて来るのだ。
頭にハチマキを巻き、そのハチマキに鉛筆を何本も刺して切羽詰まった顔をした人物のイラスト。HELP!の文字が大きく書かれている。

またコレ来たねと、FAXの近くの席にいる子がニヤニヤしながら持って来てくれる。
そのうち電話も来る。「助けてくれ!間に合いそうにない!」
上司に話し、予定ボードに直帰と書いて40分かけて別のオフィスまで行く。その後は遅くまで残業。

ハチマキ男が上司になった

私が呼ばれるのは、たいがいプレゼンボードが出来ていない!とか、図面がまだ途中だ!とか。目前に迫った提出日ギリギリで呼ばれるので、いつも必死な空気の中で仕事をしていた。特にイラスト付きのFAXを送って来る張本人は、どうしても間に合わない時の最終手段で私を借りるため、既に疲労困憊している。

同じ会社でも部署が違うと忙しさが違うのだと気の毒に思っていたら、ついに私がそこに飲み込まれることになってしまった。まあ、予測はついたけど。
このイラストの上手い人が上司になった。

描く絵がすごすぎる!

この上司はレンダリングも図面もやたらに上手かった。しかも早い。
物の形を捉えるのに優れていて、同じ家具でも角度を変えてさまざまに描ける。ちゃちゃっと色も塗る。簡単な色付けなのに素材感がわかる。
さすがに家具図面と違って、これはマネ出来ないと諦めた。次元が違いすぎる。届く努力をしようとも思えない。

プレゼンボードには、思い描くイメージをきちんと相手に伝えるための「イメージ写真」がいつも必要だった。
既製家具の写真はある。提案する特注家具の図面も描いてある。ただ、それらが配置された時に、空間がどのようにワクワクするものになるのか、それを伝えたかった。
イメージに合う写真を、膨大な資料の山から探し出すのがいつもの私のやり方だった。
相手を説得できるようなパースは、私には描けなかったのだ。
そんな私に対して、提案する部屋のイメージや、既製品にはない家具をさらさらとレンダリングしてしまう上司。

仕事がどんどん面白くなってきた

私が一緒に仕事をするようになったことで、両方の得意分野をミックスさせたプレゼンボードを作れるようになった。
イメージを具現化するための写真やレンダリングが豊富にボードに並んだ。
時間が無くて細かいところまで出来なかった上司のボードに、私の労力を加えることで説得力が増したと褒めてもらえた。
私にしてみれば、写真でしか表現できなかったものにレンダリングが加わり、すごく誇らしかった。
プレゼンをする相手は、設計事務所などの本格志向の強い人たちなのだ。胸を張ってプレゼンの場に行くことが出来た。

遅くまで頑張って資料を作り、打ち合わせに行き、また資料を作り・・・いつのまにかたくさんの仕事をこなしていた。
仕事の完成度が上がっていく喜び。円滑な人間関係がもたらす効果なのか、終電の頃まで毎日仕事をしていても楽しかった。
色々な場所に出掛けて行き、さまざまな仕事をこなす。一人だけで任される仕事も多くなり、後輩もできて・・。実に幸せな日々だったと思う。

まさかの結婚退職

結婚することになり、義母の考えで仕事を辞めないといけなくなった。
これからもっと面白くなるのに!という時期ではあったが、逆らうわけにもいかずに辞めた。

とっても心残りだったが、結婚退職した後に在宅で仕事をもらえるようになった。
打ち合わせや出張は無くなったものの、「このメンバーでもっと働きたい!」という思いが繋がったのだ。
こうして在宅で仕事をするようになっていくのだった。

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