今回は毒舌が炸裂してしまうかも。
私は毎晩風呂に入る時間が遅い。
次女がアルバイトから帰るのが遅いので、その次女が出た後に入る私は毎晩深夜になってしまう。
大きな音を立てないよう気をつけているが、集合住宅なので、下の階や隣に迷惑かけていないかと気がかり。
最後の風呂掃除の時にいつも頭を悩ませるのが、陶器椅子の存在。
浴槽の中にいつも入れてあり、義母はそれを椅子代わりに使って入浴するのだ。

これには孔がたくさん空いていて、お湯が陶器を通ると、中に入っている有難い石がそのお湯に作用して、ラドン温泉だか何だかと同じような成分になるのだとか。
つまり「自宅で温泉」を楽しめるというモノ。
でも、この孔の中から汚い垢が出てくるのだ。
義母は「最後に入浴した人は、お湯の中で振って中の汚れを出してね」と言う。
お湯の中で振るのなら、まだ音はそんなに大きくない。
でもうっかりお湯を抜き始めた時点で思い出すこともある。
そこで慌てて振るとけたたましい音がする。
陶器の中に入っている硬い石を揺り動かすのだから、ありえないぐらいの音が出る。
なので、陶器椅子を移動する際にも音がしないよう気を遣う。

寒い日は、浴槽から出た状態でそんな作業をしたくない。
でも、自分がお湯に浸かった状態で振るわけにもいかない。
孔から出てくる汚れと一緒に浴槽に浸かるなんて気持ちが悪い。
仕方なく浴槽から出て、身を乗り出して陶器椅子を湯船の中で振る。
すると腰にくる。深夜に腰を痛めながらやる作業じゃない。
なので通常は、浴槽のお湯を抜いた後に、シャワーの水を勢いよく四方八方から当てている。
石を取り出して陶器の内側を洗えるわけでもない。
ものすごく汚いものを浴槽に沈めているのではないかと思うと気持ちが悪い。
これ、義母の話だと50万円もしたらしい。
聞いたときは泣きたくなった。
家のお金が足りなくて、仕事を探して働きに出たばかりの頃だった。
そんなものに50万!!!
ラドン温泉だか何だかの効果があると言われてホイホイ買う余裕があるなら、そのお金、私にくれ!!

なので、義母と同居することになった時、この陶器椅子がやってくるのかと憂鬱になった。
私にとっては見るだけでも暗い気持ちになる嫌なモノ。
でも義母にとっては大事な椅子。
お風呂場で亡くなった義父は、この椅子に座っていたおかげで水を飲まずに済んだ、と力説する。
「ありがたい」と思えるものに大金を払う心理。
老人には特に多いのかもしれないが、健康食品にさんざん大金つぎ込んだ後の、この散財。
貯めたお金をどう使うかは勝手だけれど、入浴のたびに陶器椅子を足でどけながらイライラ。
最後の掃除の時にまたイライラ。
あぁ。私の心が狭いのかなぁ。
ちなみにこの類のものは国民生活センターで効果を否定してくれている。
ウチのがどうかは知らないが。
独立行政法人国民生活センター 報道発表資料
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