縁があるとしか思えないダンナ。キューピッドは薄い接点の同級生

高校3年の時、同じクラスの女の子に、はっちゃん(仮名)という子がいた。
家庭的で物静かで真面目。私とは全く逆。話したっけ?というぐらい接点の無い子。
受験で周りが騒がしくなってきた頃、はっちゃんが突然私のところへやって来て言った。

「同じ専門学校に行きたいんだけれど、いい?」
はっちゃんは手堅く短大にでも行って、すぐにお嫁さんに行くタイプに見えていたので驚いた。
クラスメイトのみんなが大学進学のために必死に勉強をしている中、早々に専門学校に行くことに決めて、1人のんびりしている私のことを、どこかで聞いたのだろうか。

まぁ、どうせなら、知り合いが一緒の方が心強い。
同じところでいいと答えると、次に「住むところはどうするの?」と聞いてきた。
地元から、東京の学校までは通えない。
学校で用意している寮に入るつもりだと言うと、「アパートで一緒に住まない?通える範囲の所に、いとこがアパートを経営しているから」と言う。

ほとんど友達付き合いもないのに、2人で仲良く生活が出来るのか、不安はあった。
でもお金の面では、とても助かる。学生寮は、ものすごく高かったのだ。
一緒に住んで同じ学校に通うことに決めた。
友人は皆心配した。全くタイプが違う2人が、うまくやっていけるハズがない!

実際、お互いに譲歩するところが多すぎた。ムリが続いた。
1年半後、もう一緒に住むのはやめよう、と長い手紙を書いた。
でも、渡すのをためらっているうちに、卒業・・・・。

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はっちゃんは地元に帰り就職。私は東京に残り就職。こうして別々になった。
だが、2年後、はっちゃんは就職先をやめ、東京で働きたいと、私のところに相談に来た。
数日後、はっちゃんは私のアパートからも歩いて行ける所に住まいを得、就職先を探し始めた。

私は別の専門学校に行き直し、アルバイトで食いつないでいたが、就職が目前の時期。
アルバイト先の人に、自分の代わりの誰かを紹介して引き継ぐことになっていた。はっちゃんなら、私以上に仕事をしてくれるだろう。
こうして、はっちゃんは、私の仕事を引き継いでアルバイトを始め、その後、正社員になった。

はっちゃんが結婚した。新居はまた、私の住まいから近い。
はっちゃんには子供が生まれ、私は仕事人間となっていた。

30歳を過ぎ、残業、休日出勤でボロボロになっている私に、はっちゃんから久しぶりに電話があった。
「私のおじさんに会ってみる気ない?」

「!!!」
いくら30を過ぎたとはいえ、おじさんだとぉ!!
そんな年寄りを押し付けるなんて、はっちゃんも人が悪い。

はっちゃんは、のんびりした声で、こう言った。
「私と2つしか年は違わないんだよ。一人っ子で、東京に家があるの。会ってみない?仕事も、話が合うと思うんだよね、同じような業種だから・・・」

人生をひねくれて考えていた私なのに、素直にその言葉に従い、会ってみることにし、結果、今のダンナとなった。

高校時代、なんの接点も見出せなかった人、
その人のおかげで、大事なダンナ様になる人に出会えた。
人の縁は、本当に不思議。

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